ロードバイクは安いものでも数万円、高いものになると200万円以上もする高価な商品です。シティサイクルのような安価なものとは値段が違うので、買うときには慎重になる方も多いでしょう。高価なロードバイクを選ぶときの基準はメーカーの技術力や歴史です。
特に歴史の長い老舗ブランドは定評があり、WILIER(ウィリエール)もその一つとされています。イタリア発祥のWILIER(ウィリエール)は実に100年以上もの歴史を持つ息の長いメーカーです。高級ブランドの代名詞であるコルナゴやデローザが60年ちょっとの歴史しかないことを考えると、WILIER(ウィリエール)は群を抜いていることがよくわかります。1900年台初頭からレーサー用のバイクを供給してきたウィリエールですが、戦後にはその地位を奪われてしまいます。一時は一日当たり数百台を製造するという驚異的な生産スピードを誇っていたのですが、スクーターの台頭によりロードバイクの需要が下がり、売れ行きが低迷してしまったのです。しかし1980年代に入ると衰退したブランドを復活させるべく、職人やデザイナーが力を合わせブランド復興に力を注ぐことになりました。この時のおかげで、いまやツール・ド・フランスなどでもライドされるチェーンウノといった最高級モデルを開発することに成功し、トップレーサーが愛用するロードバイクへと変化を遂げたのです。
2016年8月7日 日曜日